– 代表取締役 –

後藤 茂之

株式会社後藤組社長の後藤茂之。
一般建築工事、土木工事、二重通気工法のfaceの家、建築家と家づくりをするASJ山形スタジオ、不動産売買事業のイエステーション米沢店、やましめじのブランドで親しまれているぶなしめじの製造、最先端の味をプロデュースする中華麺ごとうなどの事業を展開する後藤組の代表取締役。

教育費

当社では年間3,000万円を社員の教育に投資しています。その理由はただ一つ、どこへ行っても通用する社員を育成するためです。

そもそも中小企業は規模で言えばどんぐりの背比べ、それぞれ大差がありません。唯一差がつくのが「社員」です。

働いている社員の質が高ければ、会社の「今」だけでなく、「将来」を支える確かな力となります。

どこへ行っても通用する社員は、強い組織を作る原動力になります。

そういった観点から当社では、お金を惜しむことなく社員教育に使っています。世界トップクラスの企業であるGEが、一人当たり30万円を超える年間社員研修費用を掛けているのを例に出す必要はありませんが、社員教育こそ会社の成長に直結すると、強い信念をもっています。

当社では来期、社員教育に対するさらなる投資を予定しています。私自身、社員が働きやすい環境をつくることに全力で取り組んでいきたいと思っています。

新卒が辞めていない

大卒の新入社員の3割以上が、3年以内に退職している時代です。しかし当社はそのデータには当てはまりません。

おそらく、入社前と入社後のギャップが少ないからだと思います。

まずは入社前、会社説明会で私自身が、私たちの会社のことだけでなく、業界のカラクリ、就職活動で失敗しない方法まで、損得勘定抜きにして、すべて説明します。

説明会だけでなく、選考過程を通し、私自身、社員を知っていただき、そのうえで、理想と現実のすり合わせを行って頂きます。結果として、価値観の合う学生に来ていただいるのだと思います。

ちなみになぜ価値観が大切になって来るのでしょうか。
ディズニーランドを一つ例にしますと、あそこで働いているキャストはみんなイキイキとしてますよね。あれはファンタジーの世界観にみんな心酔しているからです。それに、子ども好きな人も揃っています。子ども嫌い、ファンタジー嫌いでは3日と持たず、すぐ辞めてしまうでしょう。結果、同じ価値観を共有している人が残ります。

同じ会社で働く人同士、価値観が合っていれば、それは大きな武器になると考えています。

安定性、総合力

私が就職活動を行っていた頃はちょうどバブルの時期です。一億総中流というのが常識で、お金持ちも貧乏人もいませんし、生活保護を受けている人もいなければ、正社員になれない人も聞いたことがありませんでした。

ところが今は貧富の差が激しくなり、まともに就職できない人もいっぱいいます。

人口が減り続ける今の日本のような社会では、マーケットもどんどん縮小していきます。マーケットが大きくなり続けていた時代では、どの会社も「何も特別なことをしなくても」成長していました。ところが現在は業界1位の会社を含め、縮小する一方です。

そういった中で生き残っていくために必要なのは、20年後を見通し、地域ナンバーワンを目指すための準備を怠らないことです。

当社においてはそのための社員教育と、経営計画書という将来設計図があります。若い人にもどんどんチャンスを与え、全員がモチベーションを高くして仕事に臨むことが出来る環境づくりを行って行きます。それが会社の総合力をアップさせ、安定的な経営を実現する力になるはずですから。

経営計画書

当社では役職者、新入社員に限らず、全員で経営計画書を共有してます。

経営計画書には、基本構想、長期事業構想書、人事評価のやり方、どうすれば昇給するか、賞与はどのようにして社員に分配するかなどが明確に書かれています。

普通の会社のように、何時に出勤し、何時に退社するなど、いわゆる就業規則とは一味違って、「何をどうすれば、どうなるか」が明らかになっています。

例えばほかの企業で「どうすれば上に上がれるか」と上司に聞いたとしましょう。

普通の会社では十中八九、上司は「頑張れ」と答えます。

これでは本人の気分次第でどのように頑張るかが決まってしまいます。具体的にどうすればよいかわからないから聞いているのに、その方法を教えてくれないのでは、頑張りようもありませんね。

例えば野球にはルールがあります。そしてイニング数や得点数を表示するスコアボードもあります。プレイするなら(相手に勝つために)何をしてはいけないか、何をしなくてはいけないかを知っていないといけませんし、観戦するならルールを知らないと見ていても楽しくありません。

野球はルールがあってスコアボードがあるから楽しいのです。会社も同じです。経営計画書というルールブックがあって、毎月の数字を書き込むスコアボードがあるから、楽しいのです。どう頑張れば、どんな結果が待っているか、一目瞭然なのですから。

大手で10年 後藤組なら3年

たとえばあなたが「早く一人前になって自分でモノが作れるようになりたい」と考えているとしましょう。会社の規模が大きければ大きいほど、大規模な開発に携われます。会社名も世間一般に通っているので、鼻も高いかもしれません。しかし、大手や中堅のゼネコンに入社し、現場に出てみればわかりますが、あなたのほかに、所長、副所長、主任、副主任、そのほかたくさんの現場員と一緒に働くことになります。そういった大人数の現場で成長し、あなたが所長になるまでにどれくらいの時間が必要かわかりますか?

おそらく、副所長はおろか、主任になるまで10年以上かかるでしょう。でも、後藤組なら3年です。3年もあれば現場を任せられる人間になれます。

大人数の中で裁量のない仕事をコツコツと何年も続けた場合と、少人数、責任ある立場で仕事もコミュニケーションも濃密な時間を過ごす場合、どちらが早く一人前になれるか。これは慎重に判断すべきだと思います。